2014年6月1日日曜日

韓国の概要

概要


韓国は北緯33-43度、東経124-132度の間にあり、アジア大陸の北東部に位置しています。標準時正午線は135度で世界標準時より9時間早く、日本との時差はありません。
韓半島(朝鮮半島)の総面積は222,135㎢で、イギリス、ニュージーランド、ルーマニアとほぼ同じくらいの広さです。このうち大韓民国の面積は100,033㎢で、2013年5月基準で総人口は5103万4494人です。山岳地帯は国土の70%を占め北部と東部に密集し、平野は主に西部と南部に広がっており、三方の海には3400ほどの島があります。

●人口資料出所:安全行政部(www.mospa.go.kr)(韓・英)
韓国地図

最終更新日:2013年6月13日


国旗・国歌・国花


国旗
韓国の国旗の模様は東洋哲学の陰陽原理を象徴しています。中央に、「宇宙最高の原理」を意味する「太極」を円で示しています。青と赤は陰陽、さらに火と木、男と女、動と静などを表し、融合と調和を象徴するものです。また、四隅にある卦の左上( )は天、右下( )は地、左下( )は日(火)、右上( )は月(水)で、対立と均衡を表現しています。
国花
韓国の国花である無窮花(あるいは木槿)は、散って咲き、また散っては咲く生命力の強さを、韓国人の歴史と性格に例えることが多く、7月から10月に華麗な花を咲かせます。日本ではムクゲと呼ばれています。
韓国の国歌
韓国の国歌の名称は「愛国歌(エグッカ)」と言います。これには「国を愛する歌」という意味がありますが、最初から現在広く歌われているこの愛国歌が歌われていたわけではありません。
最初韓国の国歌は、独立新聞(1896年創刊の韓国最初の民間新聞)によって1896年にいろいろな歌詞が作られていました。しかしこの時期にこの愛国歌がどのように歌われていたのかについては正確に分かっていません。ただ現在残っている記録によれば、大韓帝国(1897-1910)時代に軍隊でバンドが結成され、そこで「大韓帝国愛国歌」という1902年に作曲された曲が演奏されたとあります。この「大韓帝国愛国歌」は国の重要な行事において演奏されていました。
最初の愛国歌の歌詞は1907年頃に国民の愛国心を育み、外国による国権略奪の脅威に直面した国家として独立精神を育てるために使われました。この歌詞は現在に至るまで何度も変わったという経緯があります。そして1948年大韓民国が誕生する前までこの歌詞は“Auld Lang Syne”というスコットランド民謡に合わせて歌われていました。しかし作曲家・安益泰(アン・イクテ 1905-1965)は、他の国の民謡に愛国的な内容の歌詞を付けて歌うのはふさわしくないと、1935年に新しい歌詞と曲を作りました。この曲はその当時亡命中であった臨時政府によりその公式愛国歌として採択されました。しかし在外韓国人がこの新しい愛国歌を歌う間、国民は大韓民国が1945年に解放される前まではずっと“Auld Lang Syne”の曲を愛国歌として歌ってきました。
1948年大韓民国政府は公式に大韓民国臨時政府が新しく作った愛国歌を国歌として採択し、すべての学校や公共機関で歌われるようになりました。
 
* 楽譜を見る
* 愛国歌を聞く



宗教


仏教
 
直指寺(チッジサ)
仏教は2世紀(A.D.372)、高句麗の小獣林王(ソスリムワン)の時に伝来し、その後百済、新羅に様々な影響を及ぼしました。その中でも文化、特に建築物や彫刻、絵画、工芸品などに色濃く見られますが、ユネスコの世界文化遺産に指定された仏国寺(プルグクサ)と石屈庵(ソックラム)は、新羅を代表する芸術作品として世界的に知られています。

【韓国の仏教文化】お寺に息づく象徴と意味
 
 
キリスト教
明洞(ミョンドン)聖堂
キリスト教は1882年アメリカと就航条約を結んだ後伝播しました。初めは朝鮮社会の基本的価値観に対置するため信徒達が迫害を受けましたが、教徒たちは日本に対抗し反植民地運動に積極的な参与を見せたり、教育の機会を促進させたりしたため、段々と受け入れられるようになっていきました。現在では韓国国民全体の約25%がキリスト教徒だと言われ、海外での伝導活動も積極的に行っています。
一方カトリックは西洋学問として受け入れられました。明の時代、朝鮮から派遣された明国への使臣がカトリック教教理書に関心を持ちました。その後、清の時代である1784年に北京で初めて洗礼を受け帰国し、礼拝堂が建てられました。相当な迫害に遭ったにもかかわらず多くの人たちがカトリックを受け入れ、現在では200万人以上の信者を持つ宗教となりました。
儒教
宗廟(チョンミョ)祭礼
儒教は基本的に仁の重要性を説き、中世韓国社会の重要な思想となっていました。次第に韓国人の精神と交じり合い変化しながら現代の韓国人の生活にも大きな影響を及ぼしています。
儒教は韓国の倫理体系、生活様式、国家法に必要不可欠な要素です。朝鮮時代の主要思想であった儒教は実用的学問である実学に引き継がれました。そして韓国人の意識に深く根を下ろし、今日まで持続する儀式(宗廟祭礼や択奠大祭) など、多くの儀礼からもその影響を見ることができます。
シャーマニズム
クッは巫女が霊魂に歌か踊りとともに供物を捧げ、人間世界の幸運を祈る儀式を意味する。
韓国にはシャーマニズムが古代から民間信仰として深く根付いており、豊作祈願や雨乞いなど人々の生活に深い関わりを持ってきました。
韓国のシャーマニズムはムーダン(巫堂)を仲介して問題を解決しようとするところにその特性があります。この特性はシャーマニズムの儀式であるクッ(巫祭)に如実に表れており、今でも全国各地に残っている様々な形態のクッから見ることができます。

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