未来創造科学省とEUは、共同宣言文に盛り込まれた合意内容の推進に向け、ICT協力グループを構成して5G、クラウド、事物インターネットなどICTに関する政策を協議し、共同研究開発プロジェクトを推進することで合意した。また、5G技術を適時に開発するために、5Gの定義に関する国際的合意、グローバルな相互運用性に向けた周波数政策における交流と技術標準化でも協力することにした。そのために、欧州の移動通信標準団体「3GPP」、国際電気通信連合(ITU)、世界無線通信会議(WRC)で協調するとともに、民間と公共部門での連携強化に向け、両者の5G関係の産業協議体間の交流を増進させることで合意した。
5Gが実現すれば、人・モノ・情報がいつでもどこでもつながり、1Gbpsクラスの転送速度で数多くの周辺機器との連携が可能になる。800MBの映画をダウンロードする際、4G LTE-Aは約40秒かかるのに対し、5Gではわずか1秒しかかからない。
ウォール・ストリート・ジャーナルは16日、「EUと韓国、5Gで協力」と題する記事で、「今回の協約は、EUにとってとても重要になるかもしれない。欧州のモバイル機器メーカーのエリクソン、ノキア・シーメンス、アルカテル・ルーセントだけでなく、携帯電話メーカーである韓国のサムスン電子にも利益がもたらされる見通し」と報じた。
同紙はまた、「欧州委員会(EC)は今年末、1億2500万ユーロを支援する最初のプロジェクトを選定する計画だ。韓国とEUの連携は、欧州の5G PPPと韓国の5Gフォーラムが主導する予定で、ベルギーの5G PPPにはテレフォニカやノキアといった欧州の技術・通信各社が含まれている」とした。クローズ副委員長は同紙とのインタビューで、「5G技術の開発は早ければ早いほど良い。欧州が再び主導権を握ることはとても重要」と述べた。
チェ未来相は、「韓国は、5Gの中核技術を開発して2018年の平昌冬季五輪で世界に公開し、2020年には世界に先駆けて5Gの商用サービスを開始する計画だ。5G時代に備え、両者が緊密な連携を宣言したことには深い意味がある」と述べている。
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