2014年6月27日金曜日

プンデンイ、一度知ったらクセになる名前と個性!無視できない異色のガールズグループ

「もしかしてプンデンイ(コガネムシ)?」「昆虫?」「いいえ、ガールズグループだよ」「へぇ~?」

プンデンイを知っているかと聞かれると、10人の内に9人は同じ反応を見せる。記者もそうだった。ガールズグループの名前がプンデンイとは!一気で好奇心を刺激する名前なので「マーケティングに成功したな」と思いながら、彼女たちの歌を検索してみた。検索してみると、収録された曲のタイトルも「アルタン(たらこが入った辛い鍋)」「ソムサタン(綿菓子)」「チャルタン(寝る時間がどこにあるの)」そして、ワールドカップシーズンに合わせて「ワールドカップなのにご飯が?」という、すべてユニークなタイトルだった。最初、タイトルだけを見た時は鼻で笑ったが、「アルタン」の最初の小節を聞いた瞬間、虜になってしまった。ヒップホップビートとピアノの旋律が洗練されて調和しており、「大丈夫、アルタンが美味しいお店があるの」「私、大邱(テグ)から汽車に乗って来たんだよ」と可愛い方言が炸裂した。その後、女性らしいボーカルで丁度いい具合に歌いこなし、全羅道(チョルラド)少女が登場して「あら、あなたプンデンイ(コガネムシ)知ってる?」とインパクトを与える。プンデンイというガールズグループ、確かにこのまま無視することはできない。

デビューして3ヶ月が経ったが、プンデンイは現在ケーブルテレビETN「MUSIC ON」でMCを務めており、化粧品と綿菓子の広告まで活動範囲を広げ、新たなスターに成長している。今は「君たち、プンデンイのこと知ってるの?」と聞かれると、「知っているよ」と答えられるのでは?
―真っ先に聞きたかった。何故グループ名がプンデンイ(コガネムシ)なのか?

BLUE:風の“プン”に“グィヨムデンイ”(可愛い子)を合体して、風を巻き起こす可愛い子たちと意味で名前をつけた。実は……プンデンイという名前を作ってから、与えた意味だ(笑) 正直に言うと、代表がプンデンイという単語にハマっていた。以前、ゴブギ(亀)というグループが明るくて希望に満ちた歌を歌っていたので、私たちも明るい歌を披露し、一度で名前を覚えて欲しかった。

―プンデンイというグループの名前が決まった時の反応はどうだったのか?

YELLOW:とても衝撃的だった。綺麗でスタイリッシュな英語の名前にしたかったけど……今は満足している。

RED:後になって考えたら、この名前じゃなかったら、私たちが私らしくなかったかもしれない。名前と同じく、私たちもプンデンイらしく率直で個性的だ。

―メンバーたちの名前もユニークだ。ポータルサイトを検索してみたら、本名が記載されていなかった。

BLUE:名前も覚えやすいように付けた。その前まで色んな名前が候補に上がっていた。カエルに似ている写真があり、それを見た代表がアニメ「けろっこデメタン」に登場するデメタンの恋人アロミ(日本ではラナタン)に似ていると言って、名前がアロミになるところだった。

RED:私も最初はイルダが芸名だった。“ルダ”という単語にハマった代表から“イサマンルダ”(二死満塁)を勧められた。

YELLOW:私はジャルだった。背が小さいから……“こびとの糞袋(トンジャル)”(韓国のことわざ)……この話を聞いた母親が電話で「これは違うと思います」と伝えた(笑) 最初は芸名に慣れるためにお互いを本名で呼ぶことを禁止された。

―どうしてそれぞれ色の名前を選んだのか?

BLUE:REDの強烈でクールで、リーダーシップがありそうなイメージ、BLUEは海のような包容力のあるイメージ、YELLOWは可愛いひよこのようなイメージがある。それぞれのキャラクターにぴったりだ。

―収録曲もとてもユニークだ。タイトルが「アルタン」「ソムサタン」「チャルタン」だ。“タン”が共通して使われているが、シリーズなのか?

YELLOW:「アルタン」と「ソムサタン」は歌の歌詞に合わせたタイトルだが、「チャルタン」は「アルタン」と「ソムサタン」のように“タン”が繋がるので、「寝る時間(ジャルシガン)がどこにあるの?」の前の字と“タン”を合体して「チャルタン」とつけた。

―特に「アルタン」の歌が面白い。方言のラップと面白い歌詞が印象的だ。REDが作詞・作曲に参加したが、どのように誕生した曲なのか?

RED:経験談ではなく、経験したくて作った歌だ(笑) 方言を使ったのは、初めに自分の自己紹介をするために作った。何かユニークなものはないかと悩んでいたところ、方言でラップを作ったらどうだろうとアイデアが湧き上がった。良い曲は短い時間内に作られるということもある。それに同感した。メロディラインと基本ベースを作り、作曲家が手伝ってくれた。BLUEも全羅道出身なので、全羅道の方言でラップを作った。「アルタン」で「君たち、プンデイのこと知ってる?」というラップがあるけど、その部分を私たちを紹介するスローガンとして使っている。

―本当にユニークなコンセプトを持つグループだ。最初、準備する時に当惑しなかったのか?

BLUE:RED姉さんは3年間、私は2年間、YELLOWは1年間練習生の生活を送った。最初からコンセプトをこのように決めたわけではないが、もともと性格がこうだからありのままの姿を見せようと決めたのでプンデンイになった。飾らない姿を見せるということなので当惑しなかった。

―ステージでも図太い姿を披露しているが、秘訣があるとしたら?

BLUE:楽しく遊ぶためにステージに上がる。ステージに上がる直前までは緊張するけど、上がるとステージを楽しむ。

YELLOW:ファンの方々も応援してくれる!ファンクラブの名前はチャンスプンデンイ(カブトムシ)なので、略してチャンプンと呼んでいる。いつも来て下さる方々に感謝している。

BLUE:初ステージは2月5日のケーブルチャンネルMBC MUSIC「SHOW CHAMPION」だった。今になって考えると感激的なステージだったが、終わってから実感した。ステージに上がっていつも通りに歌ったが、終わってステージから降りてきたら、これまでやってきたことが走馬灯のように頭の中をよぎって一人で泣いていた(笑)

―今、所属事務所にはガールズグループはプンデンイしかいない。もっと大きな企画会社に行きたくなかったのか?

RED:今の所属事務所は私だけが持っている姿をそのまま受け入れてくれた。自分だけの魅力を育ててくれて、ラップを教えてくれる時も「REDはこうすれば、もっと上達するよ」と励ましてくれる。この所属事務所だからたくさん成長することができた。

BLUE:長所と短所がある。一番大きな長所は、他の企画会社にいたらやりたくない綺麗なふりをして、短いスカートをはかなければならなかったが、ここに来てからプンデンイは飾り気のないありのままの姿を見せられる。自分のありのままの姿を見せることができて嬉しい。

YELLOW:型にはまったガールズグループではない、自分のやりたいことができる!

―ユニークなコンセプトだが、CRAYON POPのようにインパクトが強いガールズグループがすでに存在するので、差別化するのが難しかったと思う。差別化するポイントがあるとしたら?

BLUE:私たちの最大の武器は方言ラップで、私たちのありのままの魅力をお見せできるということだ。これからも方言ラップでアピールしたい。

―個性ではなくプンデンイの魅力は何だと思うのか。

BLUE:作曲もして歌詞もたくさん書いている。

YELLOW:デビュー前にKBS 1TVドラマ「笑ってトンヘ」のOST(劇中歌)「LOVING YOU」という曲を高校生の時に作詞して歌い、MBCドラマ「マイ・ラブリー・ブラザーズ」のOST「You are my everything」を歌った。

RED:BLUEを検索すると中国、日本のファンが多い。グループの中でビジュアルを担当している。

BLUE:学校に通っていた時にセルフショットをたくさん撮ってミニホームページに掲載したら、インターネットでオルチャン(ネットで話題になった美男美女)という修飾語が付いた。RED姉さんも2010年にお菓子「マイチュウ」のUCC(ユーザー制作コンテンツ)で有名なインターネットスターだった。

―ロールモデルがそれぞれいたと思うが、最初はどんな歌手になりたかったのか?

YELLOW:BoA姉さんのようになりたかった。幼い頃にデビューしたのにも関わらず、プロらしい姿がかっこよくて、早くデビューしてその後を継ぎたかった。

RED:もともとラップに関心が高かったので韓国ではT(ユン・ミレ)先輩のようにヒップホップだけを歌いたかった。

BLUE:ラップと歌、両方とも好きだけど、大きくインスピレーションを受けたのは歌姫ビヨンセさんだ。あの方は何でもできる。そのような情熱だけではなく、学ぶ点が多い。

―大邱、光州(クァンジュ)、ソウルから集まった。初めて会った時はどうだったのか?

BLUE:RED姉さんは本当に綺麗だった。第一印象とは違う。思っていたイメージは清純で、冷たくてツンとしている女優のイメージだったが、RED姉さんはお笑いキャラだった。それが良かった。ニックネームは“口を開けなければチョン・リョウォン”かな?

YELLOW:微笑む姿がとても綺麗だ。

BLUE:YELLOWは静かで、人見知りをする性格で口数が少ないので、もともとそんな人なのかなと思ったが、だんだん口数が増えて疲れている。

YELLOW:この二人、初めて会った時は髪型も同じで、服装も同じだったから近寄れなかった。特に、BLUE姉さんの表情が怖かった。でも話してみたら、方言が可愛かった。

RED:BLUEが入って来た時は、先にオルチャンと聞いた状態だった。その時は髪が短かったので可愛くて綺麗だった。キツイ性格かもしれないと思ったけど、方言を使った瞬間にイメージが崩れた。自分だけの世界があって、気が合った。YELLOWも加わった時に、私たちが同じ服装でいたから怖かったと思う。静かで優しかったので、話し合ってみたら気が合った。

―自己アピールして欲しい。何か自慢はある?

YELLOW:今回チョ・ジョンソクとシン・ミナが出演する映画「私の愛、私の花嫁」に出演した。チョ・ジョンソクのそばにいる役割だ。おそらくプンデンイとして最初で最後の露出シーンがある予定だ。チョ・ジョンソクさんはとても優しくて、気を遣ってくれて幸せだった。

RED:様々な表情で広告界の有望株なりたい。表情をはじめ、あらゆることに自信がある。ラップには関心が高かったので、一人でコンサートにもたくさん行った。これから機会があったらヒップホップで強い歌詞を書いてみたい。

BLUE:幼い頃からよく文章を書いていたが、歌手になって本格的に歌詞を書くことを学んだ。それに、最年少だけどリーダーを担当している。リーダーを務めながら任せられた仕事を忠実にこなすことを誓う。これからプンデンイを引っ張っていきたい。

―あれ、最年少メンバーがリーダー?

BLUE:姉さんたちがみんなA型で、小心な面がある。私はO型だから隠さずにありのままを話す。それでリーダーに選ばれた。みんな性格が良いから優しくしてくれる。

―プンデンイの目標は?

BLUE:プンデンイは誰かをロールモデルにするより、プンデンイが誰かのロールモデルになりたい。

プンデンイ:いつか単独コンサートを開催したい。

―これからが始まりだ。プンデンイの名前を知らせる現実的な目標は?

プンデンイ:公共交通機関が利用できなくなるその日まで。パパラッチされるその日まで!
 記者 : パク・スジョン、写真 : DoMAエンターテインメント

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