2014年6月22日日曜日

BEAST、デビュー曲「BAD GIRL」から「GOOD LUCK」まで…別れの歌に込められた物語


グループBEASTの音楽には、デビュー当時から続いた感性が滲み出ている。BEASTは16日に6thのミニアルバム「GOOD LUCK」でカムバックした。アルバムと同名のタイトル曲「GOOD LUCK」はリリースされてすぐに9つの音源チャートで1位を獲得し、BEASTが男性グループの音源の最強者ということを証明した。BEASTが音源チャートで良い成績を収めた秘訣の一つは、BEASTだけの感性的なダンスナンバーが共感を呼び起こしたことだ。BEASTはデビュー曲「BAD GIRL」から「GOOD LUCK」に至るまで、すべてのタイトル曲でそれぞれ違う方法で別れを歌ってきた。まるで別れた男性の気持ちを語っているように切なさが所々に滲み出ている。BEASTが今まで歌った別れの歌を兄さんたちの物語で再構築した。

「BAD GIRL」

BEAST兄さんたちは自分たちと別れたBAD GIRLのせいで頭がぐるぐる回る。大声で彼女の名前を叫び、取り戻したいから6人が一緒に「Hey Hey Hey Girl」と叫ぶが、彼女は戻ってこない。時計も壊れ、耳からは幻聴が聞える。だからなのか、スタイリングもぐるぐる回る。映画館の3Dメガネを連想させるサングラスをかけ、片腕のない衣装を着た。別れた彼女を想いながら悲しむ物語が軽快で独特なサウンドと対比される。別れの歌を歌いながら微笑む兄さんたちの姿から、初めて別れを経験した男性の初々しい心が伝わった。


「SHOCK」

“BAD GIRL”と別れて頭がぐるぐる回り、ついに“SHOCK”を受ける。体が固まり、目が見えなくなる。毎晩ショックを受ける兄さんたちは何もできず、すべてが止まってしまう。そして自分を責める。あげくの果てに、狂人のように笑っているとは!絶対に立ち直れないように「This song is not over」と歌い締めくくる。曲の中で何と28回も“SHOCK”を叫び、立ち直れるはずがない!!衝撃を受けたのか頭の真ん中だけを残して丸坊主にする。効果的な衝撃のために電気ショックダンスも導入し、表情演技も上達した。兄さんたちが受けた衝撃に音楽界もざわつき始めた。BEASTの兄さんたちは「SHOCK」でMnet「M COUNTDOWN」で1位を獲得した。


「Breath」

初めて1位を獲得したにも関わらず、彼女は戻らなかった。冷たく後ろを向いた姿のまま時間も止まり、頭の中も真っ白になる。彼女を引き止めるために6人のメンバーが一つに合体して、お互いを掴むが、結局息もできない状態に至る。時間が経つにつれ、もう息をすることができないと英語で歌う。「I can't take my breath breath breath……」「breath in breath out」と間奏の部分で深呼吸をするが、力不足だ。記憶から消したいと強い意志を見せるが、まだ消すことはできない。結局「I don't know」と絶叫するクライマックスに至り、諦める。兄さんたちの気持ちは少し落ち着いたのかな?BEAST兄さんたちは「Breath」でKBS 2TV「ミュージックバンク」で1位を獲得し、初めて地上波の音楽番組で1位を手に入れた。


「FICTION」

息ができず結局諦めてしまったBEAST兄さんたちは、「FICTION」で帰って来て、また告白する。「まだ君のことを忘れられない。すべてを忘れることができず、まだ君のことを引きずっている」と告白した兄さんたちは結局別れを受け入れることができず、小説(Fiction)を書く。小説の背景は出口がない狭い部屋の中だ。小説の中では何もなかったようにキスをし、君のそばから離れることはできないと妄想に囚われる。だが、現実は違う。兄さんたちは現実の中のステージの上では足踏みをする振付けを踊り、何も変わったことはないという事実を強調する。最後まで「FICTION」と歌いながら妄想から覚め、現実を自覚しようとするが、むしろ小説の物語に執着する兄さんたちの姿を発見することができる。


「美しい夜だ(Beautiful Night)」

ついにBEASTの兄さんたちに新しい彼女ができたのだろうか!星が輝く美しい夜、彼女に手を差し伸べる。君だけが僕をときめかせ、誰も君の代わりにはなれないと甘い言葉をささやく。歌も楽しい。エレクトロニックミュージックらしい軽快なサウンドが兄さんたちが彼女との別れを洗い流したような印象を与える。だが、どこか可笑しい。最初から最後まで歌詞がすべて求愛する内容だ。どこにも彼女が愛を受け入れた内容はない。そうだ、BEAST兄さんたちは愛する女性は見つけたが、徹底的に“乙”の立場だったのだ。だが、兄さんたちは新たな愛を見つけたので、楽しいダンスパーティを始める。「美しい夜だ」でBEAST兄さんたちはこれまで以上にステージを楽しみ、余裕と自信を見せた。音楽番組でも5回も1位を獲得し、一緒に祝った。


「Shadow」

美しい夜を一緒に過ごそうとした彼女も去ってしまった。息もできず、現実から小説に逃げた兄さんたちは、影に閉じこもるようになった。彼女と別れたその瞬間から自分の存在を失ってしまったと、彼女なしでは何でもないと歌う。「君は僕の最後の人、You're my last」と韓国と英語で同じことを繰り返して歌う。切実に輝いていたあの頃に戻りたいと、影のようにいつも一緒だった当時を回想する。どれだけ切実だったのか、彼女の影になり、君のそばに留まりたいと、自分が影(Shadow)であることを最後まで強調する。影になりたい兄さんたちの熱望を込め、振付けも残像の錯覚効果を利用した振付けが中心となり、近づけそうで近づけない心境を表現した振付けも際立っている。


「GOOD LUCK」

「GOOD LUCK」でも依然としてBEAST兄さんたちは、彼女のことを忘れることはできない。幸いなことは、以前のように忘れられないから息が止まったり、小説を書いたり、影になりたいというような執着からは抜け出した。君だけいれば良いのにどうして僕を置き去りにするのかと話すが、結局彼女に向かって「GOOD LUCK」と話し、幸せでいてほしいと伝える。自分が傷ついた分、もっと幸せになれと後ろ髪を引かれる姿も見せるが、大きな進歩だ。音楽も進化した。「SHOCK」「Breath」で見せたパワフルなサウンドと「FICTION」「Shadow」で見せた哀切さも丁度いい具合に混ざった。導入部のヤン・ヨソプ兄さんの声は去っていく彼女に対する最後の叫びのように切実だ。「GOOD LUCK」と叫ぶようにBEAST兄さんたちにも幸運が訪れますように!

 記者 : パク・スジョン、写真 : MBC「ショー音楽中心」キャプチャー、CUBEエ

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