
韓国伝統武芸のテコンドーを学ぶことができる「
茂朱テコンドー園」が、2014年4月に
全羅北道茂朱郡にオープンしました。
茂朱テコンドー園は国際競技や体験、修練、教育、研究、交流などができるテコンドーの専門空間です。321万4千m²の敷地面積があり、T1競技場やテコンドー博物館、彫刻公園、展望台、モノレールなど、様々な施設が備えられています。
●● T1競技場
T1競技場は世界最大の規模を持つテコンドー競技場で、国際テコンドー競技、行事、公演などを行うことができます。座席は約5千席あり、ここで世界青少年テコンドーキャンプや
世界テコンドー文化エキスポ2014などが開催されます。地下のホールではテコンドー公演が観覧できます。
●● テコンドー博物館
テコンドー博物館には3つの展示室があり、テコンドーの歴史、発展、世界化の過程などが見られます。テコンドーの胴着や帯の他、近現代までの各種のテコンドーの遺物5000点余りが展示されています。3Dテコンドーアニメーションと博物館では常設展・企画展を行っています。
●● 野外彫刻の庭
野外彫刻の庭にはテコンドーの型をモチーフにして作られた彫刻作品が並んでいます。11点の彫刻作品は5大洋6大州を表し、相互尊重、礼儀、人類平和を意味しています。また、それぞれの彫刻作品は鍛錬されたテコンドー修練者の体や精神力を表しています。
●● 体験館
体験館ではテコンドーの基礎体力鍛錬や実践技術が体験できる他、モーション認識装置によるバーチャル組み手体験、仮想キャラクターとのテコンドー体操、テコンドー創作映像の視聴などができます。
●● 伝統公園
伝統公園
伝統公園には「世界の中のテコンドー」という意味が込められています。公園内には五行(木・火・土・金・水)を象徴する壁があり、公園内の竹林はテコンドーの先達に対する尊意を表しています。また、テコンドーの帯(白帯、黒帯、青帯、緑帯、15歳未満用の黒と赤の帯)を意味する5つの橋と韓国的情緒が感じられる亭子(あずまや)があります。
●● テコン殿
テコン殿は、テコンドー修練者や高段者に会ってテコンドーの精神を学ぶ空間です。建物は朝鮮時代の書院や郷校をモチーフに造られており、伝統の建築美が感じられます。またテコン殿周辺は伝統造園となっているため、奥ゆかしい雰囲気です。
●● テコンドー体験プログラム
テコンドー園では、テコンドーを基に作られた体操や護身術などが学べるプログラムが毎日行われています。テコンドーの足技、手技を組み合わせて作られたテコン体操は、テコンドーに初めて接する人でも楽しみながら学ぶことができます。テコンドーに必要な体力を体系的に管理するテコンPAPS、テコンドー園のトレッキングコースを活用して体力を養う「体認至路(チェインジロ/自分の体を知るための道)」トレッキング、呼吸・瞑想を通して心身を安定させるテコンヒーリングテラピーなど、様々なプログラムが用意されています。外国人観光客は、外国人専用団体プログラムを利用すればテコンドーの胴着を着て体験できます。
●● 展望台&モノレール
テコンドー園の展望台にはモノレールに乗って行きます。モノレールを降りて建物の螺旋階段を上ると、テコンドー園や白雲山が見えます。展望台にはカフェがあり、景色を眺めながら休息を取ることができます。
展望台からの眺め。真ん中に見えるのがテコンドー園。
●● テコンドー園のその他の施設
宿泊施設「跳躍館」(A~D館 / 1人部屋、2人部屋、4人部屋、8人部屋 / 20人以上の団体のみ利用可能)。
テコンドー園では韓国料理がメインメニューとなっています(朝はシリアルのような簡単な食事が提供されます)。体験館のスナックバーやT1競技場1階のフードコートでも食事ができます。
テコンドー園のマスコット。左からジンジン、白雲道士、テラン。
広いテコンドー園を観覧するため、シャトルバスが運行されています。運行時間は季節ごとに違い、停留所で降りて観覧できます。
周辺観光地
パンディランドはホタルをテーマにした施設で、昆虫博物館展示室、パンディ星天文科学館、青少年キャンプ場、ホタル自然学校などがあります。昆虫博物館展示室は韓国最大規模の施設で、珍しい昆虫を見ることができ、熱帯植物や蝶が観察できる生態温室もあります。また、寝転んで映像が視聴できるドーム上映館もあります。天文科学館には1階から3階まで宇宙と関連するパネルや体験展示物が並べられています。
徳裕山自然休養林
徳裕山自然休養林は
徳裕山国立公園と隣接しており、亭子、展望台、休憩スペース、散策路、森林浴場、キャンプ場、宿泊施設などの施設があります。休養林には落葉松や五葉松などが生い茂っており、中でも蝦夷松の森が有名です。蝦夷松の森と休養林を散策するには1時間ほどかかります。
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