2014年5月26日月曜日

SUPER JUNIOR リョウク、清々しい彼が貫く“ミュージカル俳優としての信念”

清々しい。SUPER JUNIORのリョウク(27)を一言で説明すれば、清々しいという表現が最も似合う。甘い美声から子どものように明るく笑っている姿まで、リョウクは明るく純粋な人だった。彼のきれいな声で話を聞いていると、自ずとリョウクの純粋な魅力に魅了されてしまう。

SUPER JUNIORのメインボーカルとしてのリョウクの歌声や歌唱力はすでに有名だ。このようなリョウクの魅力的な歌声は、最近ミュージカル「女神様が見ている」を通じて力を発揮している。劇中でリョウクは、戦争で兄の死を目撃した後、ひどいトラウマを持つことになり、パニック状態に陥ったリュ・スンホ役を演じている。ミュージカルの背景は、韓国戦争。リョウクは人民軍役で、誰よりも純粋でピュアな人物だ。リョウクは美声でリュ・スンホの気持ちを歌い、観客に癒やしや慰めのメッセージを伝えるために忙しい日々を送っている。

「女神様が見ている」で三番目のミュージカルに挑戦することになったリョウクは、今回の作品を通じて多くのものを得た。2011年、ミュージカル「オオカミの誘惑」を通じて初めてミュージカルの舞台に立ったリョウクは、昨年「ハイスクール・ミュージカル」に参加し、次第にミュージカルの魅力にはまっていった。そんなリョウクにとって「女神様が見ている」は、より視野を広げ、様々なことを考えさせられる作品だ。ライセンスされた作品やショーミュージカルにこだわるのではなく、自身に合う役柄や魅力的な作品をしなければいけないという、確固たる信念を持たせた。

リョウクが出演したこれまでのミュージカルが10代向けのショー中心の公演だったとすれば、今回の公演ではより多くの感情演技が必要だった。精神的に不安定な役柄を演じているため、準備すべきものも多かった。「女神様が見ている」に必ず出演したかったというリョウクは、韓国内外を行き来する忙しいスケジュールを自ら調整しながら練習に欠かさず参加する熱意を見せた。その分、舞台に上がるまでに多くの努力を傾け、その努力は舞台上でリョウクをさらに輝かせた。

インタビューのためにOSENを訪れたリョウクは、輝いて見えた。言葉一つ一つに劇中のスンホの姿が滲み、舞台に向けた彼の努力と愛情が感じられた。

リョウク、ハッピーウイルスを伝える

歌手とミュージカル俳優の境界線が次第になくなっている最近、リョウクがミュージカルを見る姿勢には格別なものがあった。マネージャーを苦しませ、自らスケジュールを調整するほど、「女神様が見ている」はリョウクがやり遂げなければいけない作品だった。結局、リョウクはSUPER JUNIOR-Mの活動で韓国内外を行き来しており、毎日行うラジオDJやバラエティ番組までこなし、公演でもいい成果を出した。SUPER JUNIORを超え、ミュージカル俳優として一段階成長したわけだ。

「スケジュールがぴったりでした。1つを終えると休息期間も必要でしょうが、今回の作品は必ずやらなければなりませんでした。マネージャーさんと一緒にスケジュールを調整し、音楽番組の途中で練習室に行きました。幸い、体がついてきてくれたし、喉も大丈夫だったので、うまくやれたと思います」

今回の公演を通じて見せたミュージカル俳優リョウクの成長は目覚ましいものだった。不安定な精神状態の役柄を台詞より表情、感情演技でこなさなければならなかった。だからといって歌をおろそかにすることもできず、共演する俳優たちとの感情を共有することも重要だった。リョウクは今回の公演でこのすべて逃さないために努力した。リョウクの舞台を見ていると、このような努力がそのまま伝わってくる。

「役柄に対する期待のためプレッシャーもありましたが、スンホに会う瞬間がとても幸せです。僕がスンホに会って幸せになると、その姿が演技に表れ、観客にも伝わると思います。スンホは本当に純粋な子じゃないですか。観客にも様々ないい機運、ハッピーウイルスを与える存在になってほしいと思います」

リョウクは舞台に上がらない時もスンホの感情を失わないため、何度も公演場を訪れた。時間があるたびにミュージカルを見に行って学んで感じ、共演する俳優たちとの感情を共有するためにモニタリングも一生懸命行った。

リョウクの熱意を知っているメンバーたちと後輩たちも公演場を訪れた。ウニョクは何度もリョウクの公演を見て泣きながら楽屋を訪れたほどだ。また、日本や中国など、海外のファンも公演を見るために公演場を頻繁に訪れた。舞台上のリョウクに惜しまぬ拍手を送り、彼が公演を終えて公演場を離れるまで待っているファンが多かった。

「ファンとの出会いの場になっています。SUPER JUNIORの活動がないので、個人ファンにもたくさん来て頂いています。海外のファンは予め内容を勉強してきて、僕の演技や歌を聴きながら雰囲気を感じているようです。だからもっと心を込めてやろうと思っています。いつも感謝しています」

SUPER JUNIOR リョウクとミュージカル俳優リョウク

ミュージカル俳優としての信念も確固たるものだった。観客に被害を与えないために何事にも最善を尽くした。彼がスケジュールを自ら調整しながらも、番組の収録中に暇を見つけて練習室を訪れたのもそのような理由からだ。ミュージカルをやっているキュヒョンとソンミンもリョウクと同じように考えている。時間を捻出して公演を見に来た観客に満足できない姿を見せるのは、彼らにとっても、SUPER JUNIORにとっても、そして後輩たちにとっても模範とならない。

「アイドル歌手がミュージカル舞台に立つチャンスが多くなっただけに、観客たちが被害を受けてはいけないと思いました。最近、所属事務所の後輩であるEXOのベクヒョンがミュージカル『雨に唄えば』に加わることになりましたが、『本当に頑張らなければならない。練習にも誠実に参加しなければならない』という話をたくさんしていました。キュヒョンが一緒なので心配は少ないほうですが、どうしても直属の後輩なので、もっと気を使うことになるし、うまくやってほしいという気持ちがあります」

リョウクの言葉一つ一つに情熱が感じられた。SUPER JUNIORとして、ミュージカル俳優として、そしてラジオのDJとしてすべてを全うしようとする努力と、この仕事に対する愛情でいっぱいだった。

いつも彼を信じて支えてくれたメンバーたちへの感謝の気持ちも大きかった。舞台に立つと何度となく訪れ拍手を送るウニョクと、いつもそばで気を使ってくれるSUPER JUNIORの兄と弟たちは、彼が持つ宝物の一つだ。「ウニョクさんが非常にやさしいカリスマ性を持っています。本当に色々と世話をしてもらっています。ラジオをすることになったのも、ウニョクさんが積極的に薦めてくれたためです。色々なアドバイスもしてもらい、メンバーとして本当に愛されていると思うようになりました。僕もいつかはこの人を支えてあげる時がくればと思っています」

「女神様が見ている」で、無人島に漂流したスンホが女神の存在で南北の軍人たちを一つにまとめ、人生の原動力になったように、リョウクはSUPER JUNIORのメンバーを自身の“女神様”として選んだ。

「母です。そして、SUPER JUNIORのメンバーですね。先日ヒチョルさんがインタビューでSUPER JUNIORに対する気持ちを打ち明けたことがありましたが、本当に感動しました。ヒチョルさんは普段はそんな表現をあまりしませんが、プライベートなインタビューで公開的に言ってもらって、本当にありがたかったです」

ミュージカルとラジオ、テレビを行き来しながら精力的に活動しているリョウクに、SUPER JUNIORとして一緒にステージに立つことも今年の目標の一つだった。除隊を控えているイトゥクと共に完全体のSUPER JUNIORとして、ファンに良い音楽とステージを披露する予定だ。

「年内にSUPER JUNIORとしてファンの前に立つのが目標です。いいアルバムやステージ、コンサートで、SUPER JUNIOR全員が一緒に立っている姿をお見せします。いつも一緒だったので大切さに気づいていませんでしたが、最近godやFly To The Sky先輩を見て、それが非常に難しいことなんだと分かりました。いつも当然だと思っていましたが、当然なことだけではありませんでした」

熾烈に、そして情熱的に歌手とミュージカル俳優、DJ等、望んでいた夢を1つずつ叶えているというリョウク。ステージとテレビ、ラジオを行き来して、多方面で成長している彼が見せる新しい姿はまたどんなものだろうか。

「『愉快だ、いい人だね』という評価を受けたいです。全て似合っていて、全てうまいと言われたい気持ちもあります。また、一人一人に認知度を上げることも目標です(笑)」
 記者 : ソン・ミギョン

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