2014年5月26日月曜日

【REPORT】11人になったEXO、これからがEXOの本当の始まりだ!-初の単独コンサート

写真=SMエンターテインメント
週末になると、オリンピック公園にはオッパ(お兄さん)たちを見ようと少女たちが集まる。今月25日午後1時、公演スタートまでにはまだかなり時間があるにも関わらず、駅前は先が見えないほどのファンで埋め尽くされた。地面に座ってお弁当を食べるファンも多かった。人ごみのせいで普段だったら5分で着くはずの体操競技場が遠く感じられた。

25日、ソウル松坡(ソンパ)区芳夷洞(バンイドン)オリンピック公園体操競技場でグループEXOの初の単独コンサート「EXO FROM. EXOPLANET #1 - THE LOST PLANET -」が開かれた。23日を皮切りに全3回に渡って開催されたコンサートには、1日平均約1万4千人、計4万2千人が訪れた。

コンサートの最終日だっただけに、EXOを応援する同僚たちも会場を訪れた。BoA、SUPER JUNIORのシウォン、キュヒョン、ドンヘ、チョウミ、俳優ユン・ソヒなどが参加した。続いて、“EXOの父”イ・スマンSMエンターテインメント会長が登場すると、ファンは大きな歓声で彼を歓迎した。公演の最後、イ・スマン会長はファンからの歓声に銀色の応援棒を振りながら踊ることで声援に応えた。


原住民のEXOが暮らす、惑星“EXO Planet”、特性を活かした公演が目立つ

会場に太鼓の音が鳴り響き、カイをはじめ、どこかへと走るメンバーたちの映像がコンサートのスタートを知らせた。EXOは初舞台でニュージーランドの先住民族であるマオリ族の伝統の踊り“ハカ(haka)”を披露した。リーダーのスホはこれについて「今回の公演のコンセプトが、新しい銀河の“EXO Planet”を見せること」と説明した。EXOは原住民、ファンは新大陸を発見した探検隊のようだった。

EXOのメンバーたちはステージの至るところから一斉に登場した。ワイヤーで空を飛んだり、客席や床からサプライズ登場したりもした。どこから誰か登場するか分からないため、ファンたちは公演の間EXOの姿を逃すまいと目を大きく開き、緊張感を緩めなかった。

EXOはファンからの愛に応えるために、ファンにより近づいた。リーダーのスホはソロステージで3階の客席を縦横無尽にしながら「Beautiful」を熱唱した。歓声を上げるファンの手を取って花をプレゼントしたり、その場でファンの携帯電話のカメラを持って一緒に写真を撮った。この他にも、人形、薔薇などをプレゼントし、引き続き客席を行き来しながら、ファンに感謝の気持ちを伝えた。

EXO-KとEXO-Mで構成された特性を活用した公演もあった。チャンヨルは「公演開始の前に宝物を隠しておいた」としながら、宝物を探しながらステージを回った。しばらくそうしてからメンバーたちは一斉に同じところを見つめて、「宝物だ!」「見つけた!」と言いながら、スタンディング席で応援していた1人の少女ファンを指差した。

EXOは少女をステージ上に招き、椅子に座らせた。そして、チャンヨルがその少女に「EXO-Kが好きですか?EXO-Mが好きですか?」と質問した。そうすると、はにかむ少女を間にしてEXO-KとEXO-Mのダンスバトルが始まった。

EXO-Kはモップを手にしてステージの上を拭きながらSHINeeの「Dream Girl」で少女に魅力をアピールした。これにEXO-Mは“コーラ”で対応した。SHINeeの「Ring Ding Dong」の中で「GO rocka」というフレーズが繰り返される部分で1.5Lの“コーラ”を手に持ち、少女に向かって近づいた。rockaとコーラの発音が似ていることを利用したのだ。EXOの奇抜な発想に客席は爆笑した。

公演の最後“Heart Attack”のステージは非常にEXOらしかった。「Growl」「Overdose(中毒)」のMVのように、ワンテイク撮影技法でEXOならではの感じを活かした。現場感を活かし、控え室、廊下、化粧室など、舞台裏のEXOの空間が、元気に走り回るメンバーの動線に沿って映された。そして、次の順番のカイがソロステージを準備している姿も自然に盛り込まれた。時間に追われてステージに向かって歩きながら着替えていたカイは、映像から出てステージの上に跳ね上がった。


メンバーたちの個性を活かしたソロステージ……“これからスタート、幸せです”

EXOのメンバーたちは、それぞれの能力と個性に合わせ、自身ならではのステージを披露した。レイは自作曲を、セフン、ディオ、カイはソロステージを通じて自身のカラーが現れた曲をコンサートで初めて公開した。

デビューの予告映像で公開された曲のフルバージョンもあった。タオは予告映像で見せた剣術をさらに派手に披露してから、ステージの上でカメラを見つめながら汗を拭き、着替えるパフォーマンスを披露した。フードシャツを逆に着ると困惑したように可愛い表情を見せてからステージの下へ速やかに走った。

チャンヨルとベクヒョンはコンサートで夢を叶えた。チャンヨルはドラムを叩きながら、子供の頃の夢だった“楽器の演奏”を、ベクヒョンは昔からの願いである“コンサートでピアノを弾きながら歌を歌う”ことを実現した。ベクヒョンは楽しさのあまり、体にミネラルウォーターをかけた。続いて、シウミンは“キューティーセクシー”がコンセプトとしながら、ノースリーブのシャツを着て、可愛い表情でVを描くと、セクシーに体を振るダンスを混ぜ、個性のあるパフォーマンスを披露した。

一方、コンサートを1週間前に控え、いきなりメンバーのクリスがSMエンターテインメントを相手に専属契約効力不存在確認訴訟を起こし、EXOのメンバーたちの心配も大きいようだった。クリスの不在で急遽振り付けを修正し、ステージを構成し直さなければならなかったが、その間にEXOはさらに強固になったことを強調した。チェンは記者懇談会で「雨が降り、地が固まった」と、メンバー同士でさらに強くなった絆を強調した。EXOは公演中にも「今からスタートです」「皆様なしでは、僕らもいません」を声を大にして叫び続けた。

クリスのパートはチャンヨルに代わり、11人に合わせて隊列も修正した。今まで数多くの噂で傷ついたであろうファンに、EXOは感謝と謝罪の気持ちを伝えた。しかし、ファンたちはそのようなEXOをむしろ慰めながらイベントを設けた。

「これからスタートだ」と書かれた横幕を持って応援するファンたちは、辛かったEXOの心を溶かした。それに11人組みのグループEXOは口を揃えて「これからEXOの本当の始まりだ」とし「これからも素敵なステージを披露する」と強調した。彼らはファンとまた後日を約束しながらステージを離れた。

「噂に揺れず本当に感謝します。皆様が引き続き支え、また守ってくれて感謝します。僕らはいつまでも皆様の傍にいます」(タオ)

「コンサートをする間、眠る前に本当に幸せでした。ファンの皆様と一緒にステージに上がること自体がとても幸せです。お互いに好きになったきっかけや時期は違うと思いますが、お互いに愛する気持ちは一緒でしょう。1人でもEXOを愛してくださるのであれば、僕は永遠にEXOのカイでいたいです。ありがとうございます。愛しています」(カイ)

「EXOは今からがスタートです。僕らは辛くありません。皆様も辛い思いをしませんように。僕らは本当に心から幸せです。コンサート、明日また開きましょうか?僕らはこれからもっと素敵な姿で戻りますので、楽しみにしてください。いつも、ありがとうございます」(ディオ)
 記者 : パク・ミニョン

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