故国から遠く離れた地でエリザベス女王2世の即位を祝福しようと、砲兵連隊所属の通信兵ドーグ・レイランド(Doug Leyland)氏が自ら制作した横断幕だ。
彼は故国の女王即位に合わせ、時間を見つけては絵と文字をデザインした横断幕を制作し、京幾道漣川郡三和里の砲兵連隊の幕舎の前に掲げた。
朝鮮戦争に参戦した英国軍砲兵連隊所属の通信兵レイランド氏が、英国女王エリザベス2世の即位を祝福しようと自らデザインした横断幕の前に立っている。横断幕には「英国女王即位の年、韓国で、1953年」と書かれている(写真提供:駐英韓国文化院)
あれから61年後、その横断幕が英国に返還された。
文化体育観光省は13日、この横断幕を英国政府に寄贈した。英ロンドン・ウールウィッチの王立砲兵連隊博物館で開かれた今回の寄贈セレモニーには、横断幕をデザインしたレイランド氏をはじめ、当時横断幕を掲げた部隊の実務指揮官だったブライアン・パレット将軍や韓国人の元兵士らが出席した。
英ロンドン・ウールウィッチの王立砲兵連隊博物館に寄贈されたレイランド氏の英国女王即位記念の横断幕(写真提供:駐英韓国文化院)
同省は、「朝鮮戦争に参戦した英国軍の犠牲と英国民の協力への感謝の気持ちを込め、横断幕を王立砲兵連隊博物館に寄贈することを決めた」と発表した。
英国は朝鮮戦争で米国に次いで2番目に多い延べ人数約5万6千人を派兵し、そのうち約1千人が戦死した。
13日に英ロンドンの王立砲兵連隊博物館で開かれた横断幕寄贈式で。横断幕制作者のレイランド氏(中央)と元兵士ら
この横断幕は、朝鮮戦争休戦後にレイランド氏が英国に持ち帰り、その後行方がわからなくなっていた。しかし、あるネットオークション・サイトに昨年出品され、その価値を知る古美術品コレクターのキム・ヨンジュン氏が購入した。キム氏は「良いことに使ってほしい」と寄贈した。
今回の寄贈式に出席した英国のティモシー・グランヴィル・チャップマン砲兵隊長は、「この横断幕は、遠く離れた地から兵士たちが祖国に送った真の献辞だ。これからはそれを間近で見ることができる」と述べた。
13日に王立砲兵連隊博物館で開かれた横断幕寄贈式で、レイランド氏(中央)が寄贈された自身の横断幕の下で記念写真を撮っている
61年前に朝鮮戦争の激戦地に掲げられた横断幕が展示され、王立砲兵連隊博物館の展示室は朝鮮戦争を見直す空間に様変わりした。
「朝鮮戦争」をテーマにレイランド氏の横断幕に関する映像のほか、朝鮮戦争の惨状や英国軍の活躍を紹介する資料が展示されている。
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